皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科|副院長 田代 朋子
主な経歴
- 山口大学医学部医学科 卒業
- 小倉記念病院 初期臨床研修
- 産業医科大学病院 皮膚科
- JCHO下関医療センター 皮膚科
- 九州労災病院 皮膚科
- 花水木クリニック 副院長
資格
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
関連施設での外来診療
- 小倉記念病院/戸畑総合病院/門司メディカルセンター/新小文字病院 など
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本研究皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
「化粧で隠せないほどの頬の赤みが続いている」「赤いブツブツが繰り返しできる」「温度差や辛い物で顔が赤くなりやすい」「にきびに似ているけれど薬が効かない」
これらは、酒さ(しゅさ)という慢性の皮膚の病気のサインかもしれません。
酒さはにきびと見た目が似ているため、市販のにきび薬や刺激の強いスキンケアで悪化することがあります。ただし、赤ら顔の原因は酒さだけではありません。
まず診察で、にきび、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、ステロイド外用薬による皮膚炎などとの違いを確認することが大切です。
福岡市南区・大橋の花水木クリニックでは、皮膚科専門医が、症状のタイプに応じて保険診療を中心に治療を行います。炎症が落ち着いたあとに毛細血管拡張による赤みが残る場合は、ご希望に応じて自費診療のIPL(光治療)などもご案内します。
酒さ(しゅさ)・赤ら顔とは

酒さは、頬・鼻・額など顔の中央部に慢性的な赤み・ほてり・赤いブツブツ・毛細血管の拡張などが繰り返し起こる病気です。30〜50代の女性に多い傾向がありますが、男性にも見られます。
「赤ら顔」は、症状や原因を限定しない一般的な表現で、その中に酒さ・毛細血管拡張・他の皮膚疾患による赤みなどが含まれます。
酒さの症状と分類
酒さは症状の出方によっていくつかのタイプに分けられ、複数のタイプを同時に持つ方もいらっしゃいます。タイプによって治療の軸が異なります。
第1度(紅斑毛細血管拡張型)
- 頬・鼻・額に赤みやほてりが続く
- 細い毛細血管がうっすら見える
- 温度差・刺激物・アルコール・運動・ストレスで悪化しやすい
- 一様に推奨できる外用薬・内服薬は限定的で、悪化因子の回避や光治療などが選択肢になる
第2度(丘疹膿疱型)
- 赤みに加えて、赤いブツブツ(丘疹)や膿を持ったブツブツ(膿疱)が出る
- にきびと見た目が似ている
- かゆみ・ヒリヒリ感を伴うことがある
- メトロニダゾール外用薬などの保険診療が中心となる
第3度(瘤腫型・りゅうしゅがた)
- 主に鼻にできる、皮膚が分厚く・盛り上がるタイプ
- 男性に多い傾向
眼型
- 目がゴロゴロする・かすむ・赤くなる・乾燥する
強い目の痛み・視力低下・まぶしさなどがある場合は、早めに眼科を受診してください。
酒さの原因
はっきりした原因は分かっていない部分もありますが、複数の要因が関わっていると考えられています。
- 体質(血管反応性が高い、刺激に反応しやすい皮膚)
- 紫外線
- 温度差・熱(暖房・サウナ・運動)
- アルコール
- 辛い物・熱い飲み物
- ストレス
- 一部の化粧品・スキンケア(刺激の強い成分)
- 毛包虫(毛穴に常在する微小なダニ)の増加
「これだけが原因」というものではなく、いくつかの要因が重なって悪化することが多くみられます。
類似疾患との鑑別
酒さは、以下の病気と見分けることが大切です。
- にきび(尋常性ざ瘡) — 思春期や大人のにきび
- 脂漏性皮膚炎 — 顔のフケのようなカサカサした赤み
- 接触皮膚炎(かぶれ) — 化粧品・スキンケアによる炎症
- 酒さ様皮膚炎 — ステロイド外用薬の長期使用などによる顔の赤み
- 更年期に伴うほてり・のぼせ
似た見た目でも治療が異なるため、まず正確な診断を行います。市販のにきび薬を使い続けることで悪化する場合もあります。
検査・診断
主に問診と視診で診断します。
- いつから・どんなときに悪化するか
- 使っているスキンケア・化粧品
- これまでに使ったお薬
- 生活習慣(食事・お酒・運動・ストレス)
必要に応じて、毛包虫の増加や真菌症など、似た症状を起こす病気を調べる検査を行うこともあります。
治療法
酒さの治療では、炎症を抑えることと悪化因子を避けることを組み合わせて、症状をコントロールしていきます。「完全に元の肌色に戻す」ことを目標にするのではなく、症状をコントロールしながら過ごすことを目指します。
保険診療(外用薬・内服薬)
外用薬
丘疹・膿疱などの炎症を伴う酒さでは、メトロニダゾール外用薬などを検討します。症状のタイプ、肌の刺激感、これまで使用した薬剤を確認しながら、塗る量や頻度を調整します。
塗り始めにヒリヒリ感、乾燥、つっぱり感などが出ることがあります。
内服薬
炎症が強い場合や外用薬だけで十分に落ち着かない場合は、症状や重症度に応じて内服薬を検討することがあります。ただし、酒さに対する内服薬は薬剤ごとに適応や保険上の扱いが異なるため、診察時に必要性と副作用(胃腸症状、めまい、光線過敏など)をご説明します。
自費診療(光治療)
保険診療で炎症が落ち着いたあとも、毛細血管拡張による赤みやほてりが残ることがあります。その場合、IPL(光治療)などの美容皮膚科メニューが選択肢になることがあります。
IPLは自費診療です。
- 治療回数、費用、期待できる反応には個人差があります
- 主なリスク・副作用: 一時的な赤み、ほてり、腫れ、ひりつき、乾燥、色素沈着、色素脱失、水疱、やけど、肝斑の悪化など
- 費用・回数の詳細は赤ら顔の治療(美容皮膚科)のページでご案内します
炎症が強い場合は、原則として保険診療で状態を整えたうえで、美容治療の必要性をご相談します。
スキンケア・日常生活での注意点
酒さの方の肌は、外からの刺激に敏感です。スキンケアと生活上の工夫は、治療を続けやすくするうえで大切です。
スキンケア
- やさしく洗う — よく泡立てた洗顔料で、こすらず短時間で
- 熱いお湯を避ける — ぬるま湯(30〜35℃前後)で洗う
- 保湿 — 油分の少ない、刺激の少ない保湿剤を選ぶ
- 紫外線対策 — 一年を通して日焼け止めを使う(敏感肌向けのものが使いやすいことがあります)
- 新しい化粧品はパッチテストから — 内側の腕などに少量塗って様子を見てから顔に使う
悪化因子の回避
- 熱・温度差 — 暖房・サウナ・熱い飲み物・運動後のほてり
- アルコール・辛い物 — 顔のほてりが強くなりやすい
- ストレス・睡眠不足
- 強い紫外線 — 帽子・日傘も活用
「これを完全に避けないといけない」というより、ご自身が悪化しやすいパターンに気づくことがコントロールへの第一歩です。
当院の治療方針
Point. 01
まず正確な診断から
酒さはにきびや他の皮膚疾患と見分けが難しいことがあります。市販のにきび薬で悪化することがあるため、まず正確な診断を行います。

Point. 02
保険診療を中心に
病型に応じて、外用薬・内服薬による保険診療を中心に治療します。スキンケア・生活習慣のアドバイスも合わせて行います。

Point. 03
保険+自費を組み合わせる
保険診療で炎症が落ち着いたあと、残った毛細血管拡張による赤みには、自費のIPL(光治療)などをご案内できます。費用・回数・リスク・副作用について事前にご説明します。

酒さは慢性の病気であり、症状をコントロールしながら付き合っていくものです。長く続く赤みでも、治療の選択肢はいくつもあります。
よくあるご質問
酒さとにきびの違いは何ですか?
にきびは毛穴の詰まりと炎症が中心で、思春期から大人まで幅広く起こります。酒さは顔の中央部の慢性的な赤み・ほてり・毛細血管拡張に、丘疹や膿疱を伴うことがある病気です。
見た目は似ていますが治療法が異なるため、市販のにきび薬で改善しない・悪化する場合は皮膚科でご相談ください。
酒さは保険診療で治療できますか?
病型と症状によります。丘疹・膿疱を伴う酒さでは、保険診療の外用薬を中心に治療します。
一方、紅斑・毛細血管拡張が主体の赤みについては、一様に推奨できる保険の外用薬・内服薬は限定的で、悪化因子の回避や自費の光治療が選択肢になります。
IPL光治療は保険適用ですか?
IPL光治療は自費診療です。費用・回数・リスク・副作用について事前にご説明します。
酒さは完治しますか?
酒さは慢性の病気で、症状をコントロールしながら付き合っていくものです。治療と悪化因子の回避で、日常生活を送りやすくすることを目指します。
長く続く頬の赤み、繰り返す赤いブツブツ、にきびの薬が効かない方は、ぜひ一度ご相談ください。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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| 14:30〜17:00 | 月曜 診療あり | 火曜 診療あり | 水曜 診療なし | 木曜 診療あり | 金曜 診療あり | 土曜 診療なし | 日祝 診療なし |
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皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科 副院長 田代 朋子
経歴
- 山口大学医学部医学科 卒業
- 小倉記念病院 初期臨床研修
- 産業医科大学病院 皮膚科
- JCHO下関医療センター 皮膚科
- 九州労災病院 皮膚科
- 花水木クリニック 副院長
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本研究皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会