口唇ヘルペス・性器ヘルペス

皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科|副院長  田代 朋子

皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科|副院長 田代 朋子

主な経歴

  • 山口大学医学部医学科 卒業
  • 小倉記念病院 初期臨床研修
  • 産業医科大学病院 皮膚科
  • JCHO下関医療センター 皮膚科
  • 九州労災病院 皮膚科
  • 花水木クリニック 副院長

資格

  • 日本専門医機構認定 皮膚科専門医

関連施設での外来診療

  • 小倉記念病院/戸畑総合病院/門司メディカルセンター/新小文字病院 など

所属学会

  • 日本皮膚科学会
  • 日本皮膚悪性腫瘍学会
  • 日本研究皮膚科学会
  • 日本美容皮膚科学会

「唇のあたりがピリピリしてきて、また水ぶくれが出てきた」「同じところに何度も繰り返してしまう」「つらいけれど受診のタイミングが分からない」
ヘルペスは、再発を繰り返す方が多いウイルスの病気です。

症状の出はじめに抗ウイルス薬を開始すると、症状の程度や期間を軽くできる場合があります。再発の前兆を知っておくことや、医師の判断のもとでPIT療法を活用することで、再発時の負担を減らせることもあります。
福岡市南区・大橋の花水木クリニックでは、皮膚科専門医が急性期治療と再発抑制をご相談しながら進めます。

ヘルペス(単純疱疹)とは

唇の端にできた口唇ヘルペス

ヘルペス(単純疱疹)は単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症です。一度感染すると神経の奥にウイルスが潜むため、疲労・ストレス・紫外線・発熱などをきっかけに再発を繰り返すことがあります。

  • HSV-1: 主に口唇ヘルペスを起こすことが多いタイプ
  • HSV-2: 主に性器ヘルペスを起こすことが多いタイプ

(実際にはどちらのウイルスも、口唇・性器のどちらにも症状を起こすことがあります)
ウイルスを完全になくす治療法は今のところありませんが、症状をやわらげ、再発をコントロールしていくことは十分に可能です。

副院長 田代 朋子

副院長 田代 朋子

ヘルペスは「またできた…」と何度も繰り返す方が多い病気です。治療を早く始めるほど症状が軽く済みやすいため、再発のサインを覚えておくことが大切です。

早めに受診した方がよい場合

次のような場合は、PIT療法や市販薬で様子を見るのではなく、早めに受診してください。

  • はじめて症状が出た場合
  • いつもと違う症状の場合
  • 強い痛み・発熱・排尿困難がある場合
  • 目の周囲に症状がある場合(角膜ヘルペスのリスク)
  • 症状が広範囲に出ている場合
  • 妊娠中、とくに性器周囲に症状がある場合(かかりつけの産婦人科にご相談ください)
  • 乳児、免疫が低下している方
  • 性器ヘルペスが疑われる初回症状の場合

口唇ヘルペス

原因

主にHSV-1による感染です。多くは幼少期に初感染すると考えられています。

症状

  • 前兆: ピリピリ・チクチクする違和感(数時間〜1日先行することが多い)
  • 唇のふち・口の周りに小さな水ぶくれが集まって出る
  • 数日でかさぶたになり、1週間〜10日程度で治っていく
  • 再発を繰り返すことがある

治療法

治療は、症状の時期や重症度、基礎疾患、腎機能、妊娠・授乳の有無などを確認したうえで行います。主に抗ウイルス薬の内服を検討し、軽症例では外用薬を補助的に用いることがあります。

  • 急性期の抗ウイルス薬の内服: バラシクロビル、ファムシクロビルなどを症状に応じて選択します
  • 抗ウイルス薬の外用: ビダラビン軟膏など(補助的に)
  • 痛みや違和感に対する対症療法

再発を繰り返す方は、後述の「ヘルペスの再発について」もご覧ください。

性器ヘルペス

原因

主にHSV-2による感染ですが、HSV-1が原因のこともあります。

症状

  • 性器・お尻・太ももに水ぶくれや潰瘍ができる
  • 強い痛みを伴うことがある
  • 排尿時の痛み、リンパ節の腫れ、発熱を伴うこともある
  • 再発時は症状が軽く済むことが多い

性器ヘルペスは恥ずかしさから受診をためらう方が多いですが、ありふれた病気のひとつで、適切な治療を受けられます。妊娠中の方、内診が必要そうな方、尿が出にくい方、他の性感染症の合併が気になる場合などは、婦人科・泌尿器科の受診が望ましいこともあるため、状況に応じて連携先をご案内します。

治療法

  • 急性期の抗ウイルス薬の内服: バラシクロビル、ファムシクロビルなどを症状に応じて選択します
  • 抗ウイルス薬の外用: ビダラビン軟膏など(補助的に)
  • 痛みへの対症療法

再発を繰り返す方は、後述の「ヘルペスの再発について」もご覧ください。

ヘルペスの再発について

再発の仕組み

ヘルペスは、初めての感染のあともウイルスが神経の奥に潜んでいるため、体調を崩したときや、ストレス・疲労・紫外線・他の感染症・生理周期などをきっかけに、神経を伝わって再び皮膚に出てきます。再発は、潜んでいたウイルスが再び動き出したもので、新たな感染によるものではありません。
「同じ場所に何度も繰り返す」のは、潜んでいる神経の支配領域に症状が出るためです。

PIT療法(Patient Initiated Therapy)

PIT療法は、再発性単純疱疹で再発の前兆をご自身で判断しやすい方に対して、医師が適応を確認したうえで、前兆を感じた時点で短時間に集中して内服する治療です。通常の急性期治療(5日間ほど内服を続ける)とは異なり、1日(多くは1〜2回)の内服で完了する専用の用法が用いられます。

メリット

  • 早く打ち切れる: 水ぶくれが出る前のごく初期にウイルスの増殖を抑え込めると、症状が軽く・短く済むことが期待できます
  • 服薬の負担が少ない: 通常の5日間内服と比べ、服用回数が大幅に少なくて済みます
  • 再発時にすぐ動ける: 薬をあらかじめ手元に持っておけるため、症状が出てから受診を待たずに、前兆の段階で内服を始められます(※処方は1回分ずつなので、次の再発に備えてあらためて受診が必要です)

ご利用にあたって

  • 医師の判断のもとで、再発を繰り返す方が対象
  • 前兆を感じた時点で、医師から説明された方法に沿って服用
  • 服用のタイミングを逃した場合や迷う場合は、自己判断せずご相談ください

次のような場合は、自己判断でPIT薬を使わず、早めに受診してください。

  • 初めての症状、いつもと違う症状の場合
  • 症状が広範囲に出ている場合
  • 強い痛みや発熱がある場合
  • 目の周囲の症状がある場合
  • 妊娠中の方(特に性器周囲に症状がある場合は、かかりつけの産婦人科にご相談ください)
  • 乳児、免疫が低下している方

そのほか、主に性器ヘルペスで年6回以上など再発が頻回な方には、再発抑制療法(毎日少量の内服を続ける治療)を検討することがあります。状況に応じてご相談しながら決めていきます。

検査・診断

典型的なケースでは視診で診断できます。

  • 部位・経過・前兆の有無
  • 同じ部位に繰り返している経過

非典型例や、診断を確かめる必要がある場合には、水ぶくれ・びらん部位からの抗原検査を検討することがあります。

ヘルペスと帯状疱疹の違い

「ヘルペス」と「帯状疱疹」は混同しやすいため、簡単に整理しておきます。

  • 単純疱疹(ヘルペス): 単純ヘルペスウイルスによる病気で、同じ場所に繰り返すことがあります
  • 帯状疱疹: 水痘・帯状疱疹ウイルスによる病気で、体の片側に帯状の痛みや水ぶくれが出ることが多いのが特徴です

判断が難しい場合は診察で確認します。詳しくは 帯状疱疹のページ もご覧ください。

日常生活で気を付けること

水ぶくれやただれがあるときだけでなく、ピリピリ・チクチクなどの前兆があるときも、接触による感染に注意が必要です。

口唇ヘルペスの場合

  • 症状や前兆がある間は、食器・タオル・リップクリーム・カミソリなどの共用や、唇まわりの直接接触を控える
  • 手で触ったあとは手を洗い、目をこすらないようにする(角膜ヘルペスのリスク)
  • 紫外線対策をする(口唇ヘルペスの誘因になることがあります)
  • 疲労・ストレスをためすぎない
  • 妊婦さん・乳児への接触には特に注意する

性器ヘルペスの場合

  • 症状や前兆がある間は接触を控える

よくあるご質問

ヘルペスは完全に治りますか?

ウイルスを体から完全になくす治療法は今のところないとされています。ただし、症状を軽くしたり再発をコントロールしたりすることは十分に可能です。

PIT療法はどんな方が対象ですか?

年に複数回再発を繰り返し、再発の前兆を感じ取りやすい方が対象です。医師が状況を伺ったうえで適応を判断します。

性器ヘルペスは何科で診てもらえますか?

皮膚科でご相談いただけます。状況によっては婦人科・泌尿器科の受診が望ましいこともあるため、必要に応じてご案内します。

妊娠中ですが、ヘルペスができてしまいました。

妊娠中・授乳中に使えるお薬・使えないお薬があります。
とくに性器周囲に症状がある場合は、新生児への感染予防の観点から、自己判断せず、かかりつけ産婦人科にも速やかに連絡してください。
当院でも状況をお伺いし、産婦人科と連携しながら対応します。

繰り返すヘルペスでお困りの方、PIT療法をご検討の方、はじめてヘルペスを発症された方も、お気軽にご相談ください。

皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科
診療時間 月 火 水 木 金 土 日祝
9:00〜13:00 月曜 診療あり 火曜 診療あり 水曜 診療なし 木曜 診療あり 金曜 診療あり 土曜 診療あり 日祝 診療なし
14:30〜17:00 月曜 診療あり 火曜 診療あり 水曜 診療なし 木曜 診療あり 金曜 診療あり 土曜 診療なし 日祝 診療なし

※ 最終受付は診療時間の30分前までとなります。

※ 美容皮膚科は完全予約制です。

休診日
水・日曜日・祝日
住所
〒815-0033
福岡県福岡市南区大橋1丁目3番3号 OHASHI HILL 3F
アクセス
西鉄天神大牟田線「大橋」駅 徒歩1分
駐車場
OHASHI HILL駐車場(87台)

※ 受診科目や院内での滞在時間にかかわらず同じ無料時間の駐車サービス券をご用意しています。駐車時間によっては、別途ご負担が生じる場合があります。

花水木クリニック周辺の地図。大橋駅東口から徒歩1分、OHASHI HILL 3F。

お急ぎの方は、お電話(092-403-3312)でもご予約・ご相談を承ります。 [休診日]水・日曜日・祝日

皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科 副院長 田代 朋子

皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科 副院長 田代 朋子

経歴

  • 山口大学医学部医学科 卒業
  • 小倉記念病院 初期臨床研修
  • 産業医科大学病院 皮膚科
  • JCHO下関医療センター 皮膚科
  • 九州労災病院 皮膚科
  • 花水木クリニック 副院長

資格・所属学会

  • 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本皮膚悪性腫瘍学会
  • 日本研究皮膚科学会
  • 日本美容皮膚科学会
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