「今年も受けようと思っているけれど、いつがいいのだろう」
「持病があって薬を飲んでいる。接種しても大丈夫?」
予防接種を考えると、時期だけでなく、ご自身の体調やお薬のことも気になるかもしれません。
日本では、12月中旬までに接種を終えることが一つの目安です。[1]
接種後、抗体がつくられるまでには約2週間かかります。流行が広がる前に、少し余裕を持って予定を立てておくとよいでしょう。[2]
ただし、流行する時期は年や地域で変わります。持病や体調も含めて、ご自身に合う時期を考えることが大切です。
接種時期は、いつが目安?
厚生労働省は、例年の流行が12月から3月頃であることを踏まえ、12月中旬までに接種を終えることが望ましいとしています。[1]
ただし、12月まで待つ必要があるという意味ではありません。厚生労働省の2026年度の資料では、今年は全国の流行入りが8月28日に公表されたとされています。例年の目安だけでなく、お住まいの地域の流行状況やご自身の体調に合わせて、早めに接種の予定をご相談ください。[1]
ワクチンは、受けたその日から十分な予防効果が得られるわけではありません。体が抗体をつくるまでの約2週間も考えて、予定を立てましょう。[2]
仕事やご家庭の予定が立て込む前に、接種できる日を一度考えておくと、直前になって慌てずに済みます。体調を崩したときに予定を相談し直せるよう、余裕を持っておくのもよい方法です。

ワクチンの効果と限界
ワクチンを接種しても、インフルエンザへの感染を完全に防げるわけではありません。
発症を減らすことに加え、かかった場合の重症化を防ぐ効果が期待されています。[1]
効果は、その年に流行するウイルスとワクチンの組み合わせ、年齢、体の状態などによって異なります。[2]
免疫がつく前に感染することもあり、接種後の感染リスクもゼロにはなりません。手洗いや換気など、日頃の対策も続けましょう。[1][2]
心臓の持病やお薬がある方へ
心不全、弁膜症、心房細動などの心臓病がある方は、インフルエンザにかかった場合に合併症を起こすリスクが高くなります。流行前に、予防接種について主治医へ相談しておきたい方々です。[3]
一方で、「血圧の薬を飲んでいる」ということだけで、接種できる・できないが決まるわけではありません。病気の種類、現在の体調、過去の接種での反応などを確認して判断します。[1]
受診の際には、お薬手帳をお持ちください。ふだんのお薬は自己判断で中止せず、気になることを接種前にお知らせください。[3]
接種前後に知っておきたいこと
接種前に、お知らせいただきたいこと
明らかな発熱や重い急性の病気がある場合は、接種できません。[1]
過去にワクチンの成分でアナフィラキシーなどの強いアレルギー反応があった方は、その成分を含むワクチンを接種できないため、必ず事前に医師へお知らせください。[1]
接種後の体調について
注射した場所の痛み・赤み・腫れ、発熱、頭痛、だるさなどが出ることがあります。多くは軽く、数日でおさまります。[1][4]
まれに、強いアレルギー反応が起こることもあります。接種後は医療機関の指示に従って体調を確認し、帰宅後に気になる変化があれば、接種した医療機関へご連絡ください。[1][4]
強い息苦しさや意識が遠のくような症状があるときは、通常の予約を待たず、119番で救急要請してください。[4][6]
よくあるご質問
昨年受けました。今年も必要ですか?
昨年受けた方も、今年の接種をご検討ください。接種で得た免疫は時間とともに弱まり、ワクチンに含まれるウイルスの種類も、その年の流行予測に合わせて見直されるためです。昨年の接種だけで今年も十分に備えられるとは限りません。[1][2]
12月中旬を過ぎたら、もう遅いのでしょうか?
12月中旬は接種の締切ではありません。CDCも、ウイルスが流行していてワクチンが利用できる間は、シーズン中の接種を継続するよう案内しています。[5]
まだ接種していない方は、その時点の体調や流行状況、ワクチンの在庫を含めてご相談ください。
花水木クリニックでのご予約
福岡市南区・大橋の花水木クリニックでは、成人の方を対象にインフルエンザの予防接種を行っています。
任意接種の費用は3,300円(税込)です。在庫確認や取り寄せが必要な場合があるため、事前のご予約をお願いします。
ご予約は「Web予約」からお進みください。LINE予約もご利用いただけます。パソコンでは画面右側、スマートフォンでは画面下部の予約ボタンからもお進みいただけます。
Web予約のメニューにある「インフルエンザワクチンのご予約」を選択してください。
予約方法でお困りの場合は、お電話(092-403-3312)でご相談ください。持病やお薬についてのご心配も、受診時にお知らせください。
福岡市の定期接種など、公費による制度の対象・当院での取り扱いは、予防接種の案内ページで最新情報をご確認ください。
参考資料
2026年10月9日確認。日本の接種時期の目安は、厚生労働省の案内を優先しています。
- 厚生労働省「令和8年度冬季 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」令和8年9月30日版。Q4・Q14・Q23・Q24・Q27・Q31・Q32を参照。
- CDC “Key Facts About Seasonal Flu Vaccine”抗体がつくられるまでの期間、効果の違い、毎年の接種について。
- CDC “Flu and People with Heart Disease or History of Stroke”心臓病のある方の合併症リスクと、常用薬について。
- CDC “Flu Vaccine Safety”副反応と重いアレルギー反応の一般情報。
- CDC “Interim Clinical Considerations for the Use of Seasonal Influenza Vaccines in the United States”流行中の接種継続について。米国の接種月・製品の推奨を日本へそのまま当てはめず、日本の時期の目安は厚生労働省の案内を優先。
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」強い呼吸困難・意識の異常があるときの救急要請。