皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科|副院長 田代 朋子
主な経歴
- 山口大学医学部医学科 卒業
- 小倉記念病院 初期臨床研修
- 産業医科大学病院 皮膚科
- JCHO下関医療センター 皮膚科
- 九州労災病院 皮膚科
- 花水木クリニック 副院長
資格
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
関連施設での外来診療
- 小倉記念病院/戸畑総合病院/門司メディカルセンター/新小文字病院 など
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本研究皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
「髪が円形に抜けていると家族に指摘された」「何箇所も抜けてきた」「眉毛や体毛まで抜けてきた」「お子さまの髪が抜けて心配」
円形脱毛症は、ご本人もご家族もとても不安になる病気です。
単発型・小範囲の円形脱毛症では、数ヶ月の経過で自然に毛が再生することがあります。一方、複数箇所に広がる場合、急速に進行する場合、眉毛・まつ毛・体毛まで抜ける場合は、治療や専門的な評価が必要になることがあります。
福岡市南区・大橋の花水木クリニックでは、皮膚科専門医が、状態とご希望に合わせて治療をご提案します。
円形脱毛症とは

円形脱毛症は、コインのような円形に髪が抜ける状態を典型とする脱毛症です。
- 「人にうつる病気」ではありません
- 自分の免疫が毛根を攻撃してしまう「自己免疫」の関わりが指摘されています
- 体質・遺伝・自己免疫の関わりが指摘されています。ストレスが誘因になることもありますが、関与するのはごく一部とされています
- お子さまから成人まで、どなたにも起こりえます
円形脱毛症の種類
円形脱毛症は脱毛の広がり方によって、いくつかのタイプに分けられます。
単発型
1箇所だけに円形の脱毛ができるタイプ。最も多いパターンで、自然に再生する方が多いです。
多発型
複数の円形脱毛が同時にあるタイプ。経過によって範囲が変わることがあります。
蛇行型(だこうがた)
頭皮の生え際に沿って、帯状・蛇のように脱毛が広がるタイプ。再生に時間がかかりやすい傾向があります。
全頭型
頭の毛がほぼ全部抜けてしまうタイプ。
汎発型(はんぱつがた)
頭髪に加えて、眉毛・まつ毛・体毛など、全身の毛が抜けるタイプ。
全頭型・汎発型では再生に時間がかかることがあり、生活への影響も大きくなります。近年は、重症・難治例に対して検討できる治療選択肢も増えてきています。
円形脱毛症の原因
はっきりとした原因は分かっていない部分もありますが、以下の要因が関わると考えられています。
自己免疫
自分の免疫が毛根を「異物」と誤って攻撃してしまうことが、主な仕組みと考えられています。
遺伝
家族に円形脱毛症の方がいる場合、起こりやすい傾向があります。
ストレス
「ストレスが原因」と思われがちですが、発症にストレスが誘因として関わるのはごく一部とされ、その直接の関連について確かな科学的根拠は乏しいとされています。「ストレスのせい」と決めつけて自分を責めすぎないことが大切です。
その他
甲状腺の病気・尋常性白斑・他の自己免疫の病気との関連が指摘されることもあります。
重症化・難治化に関わる要因
以下の要因がある方では、脱毛範囲が広がりやすかったり、治りにくかったりする傾向が報告されています。
- アトピー素因 — アトピー性皮膚炎・ぜんそく・アレルギー性鼻炎などの素因がある方では、重症化しやすい傾向が指摘されています
- 発症年齢が若い — 小児期発症は経過が長引きやすいことがあります
- 脱毛範囲が広い・進行が速い — 全頭型・汎発型に進む場合、治療や専門的な評価が必要になることがあります
- 爪の変化(点状陥凹など)を伴う — 重症例で見られることがあります
これらに該当する場合でも、適切な治療や専門施設との連携で改善が期待できる場合があります。ご不安な点はご相談ください。
検査・診断
主に視診・ダーモスコピーで診断します。脱毛部の特徴的な所見(断毛・黄色点・黒点など)を確認し、AGA・FAGA・牽引性脱毛・抜毛癖・頭部白癬など、他の脱毛症との鑑別も行います。
白癬や他疾患が疑われる場合は、追加の検査を行うことがあります。
必要に応じて、合併症の評価のために血液検査(甲状腺機能・自己抗体・鉄・フェリチンなど)を追加することがあります。
円形脱毛症の治療法
円形脱毛症の治療は、範囲・経過・年齢・ご本人の希望に応じて選びます。「軽症は自然な再生を待ち、重症は積極的に治療する」と段階的に考えるのが基本です。
外用薬
軽症〜中等症で、まず使われる治療です。
- ステロイド外用薬 — 局所の炎症を抑える
- カルプロニウム塩化物外用液 — 補助的な外用薬として使用することがあります
状態に応じて使い分けます。
内服薬
- グリチルリチン製剤 — 抗炎症作用を期待して用いることがあります
- セファランチン — 補助的な作用を期待して用いることがあります
- 抗ヒスタミン薬 — 円形脱毛症そのものへの保険適用はありませんが、アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などを合併している場合に、合併するアレルギー疾患の治療として用いることがあります
これらは長く使われてきたお薬で、補助的な役割になることが多いです。
JAK阻害薬等の内服治療(重症・難治例)
重症・難治性の円形脱毛症では、JAK阻害薬等の内服治療を検討することがあります。対象となるのは、頭部全体の概ね50%以上に脱毛があり、過去6ヶ月程度、自然な毛髪再生が乏しい場合など、添付文書上の条件を満たす方です。
薬剤ごとに対象年齢や注意点が異なり、すべての方に使えるわけではありません。投与前には、感染症の有無、結核の確認、血液検査、肝機能・腎機能、妊娠の可能性などを確認します。
主な注意点として、重篤な感染症、帯状疱疹、結核、血球減少、肝機能障害、血栓症、悪性腫瘍などがあります。治療中も定期的な診察と検査が必要です。
効果には個人差があり、円形脱毛症を完治させる薬ではありません。一定期間で効果を評価し、継続・中止を相談しながら判断します。
治療を始めるか、続けるかは、期待できる効果・リスク・通院・検査・費用面を確認しながら一緒に決めていきます。
光線療法
紫外線療法は、円形脱毛症で検討される治療のひとつです。当院ではエキシマ光線療法(308nmの局所紫外線療法)を導入し、限局型・多発型の脱毛斑に局所照射を行います。
よくあるご質問
円形脱毛症はストレスが原因ですか?
「ストレスが原因」と思われがちですが、発症にストレスが誘因として関わるのはごく一部とされ、その直接の関連について確かな科学的根拠は乏しいとされています。現在は、免疫の関わり・体質・遺伝・他の自己免疫疾患との関連が指摘されています。
ストレスだけで起こる病気ではないため、ご自身を責めすぎないでください。
自然に治りますか?
単発型・小範囲のケースでは、数ヶ月で自然に再生することも少なくありません。一方、複数箇所に広がる場合や急速に進行する場合、全頭型・汎発型のような広範な脱毛では、再生に時間がかかったり治療が必要になったりすることがあります。
JAK阻害薬はみんな使えますか?
JAK阻害薬等の内服治療は、頭部全体の概ね50%以上に脱毛があり、過去6ヶ月程度、自然な毛髪再生が乏しい場合など、添付文書上の条件を満たす重症・難治例で検討する治療です。薬剤ごとに対象年齢や使用条件があり、すべての方に使えるわけではありません。
重大な副作用にも注意が必要なお薬であるため、適応・効果・副作用・通院・検査・費用面をご説明したうえで、ご希望と状態に合わせて判断します。
子どもも治療できますか?
お子さまの円形脱毛症にも対応しています。年齢・脱毛の範囲・生活への影響を踏まえ、外用薬や経過観察を含めて無理のない治療を検討します。
なお、内服薬には薬剤ごとに対象年齢や使用条件があるため、診察時に個別にご説明します。
当院の治療方針・特徴
Point. 01
範囲と経過に合わせた
段階的な治療
軽症は外用薬と経過観察を中心に、広範なケースには内服薬、重症・難治例ではJAK阻害薬等の内服治療まで段階的にご相談しながら進めます。
Point. 02
JAK阻害薬等の
内服治療にも対応
JAK阻害薬等は、一定の有効性が示されている一方で、重大な副作用に注意が必要な治療です。治療を始める前に、効果・副作用・通院・血液検査・費用の面まで一緒に確認します。

Point. 03
お子さまも対応
皮膚科専門医が、年齢に応じた治療を行い、保護者の方にも説明します。

Point. 04
他の自己免疫疾患が疑われる場合は専門医療機関へ紹介
甲状腺など他の自己免疫疾患の関わりが疑われる場合は、基幹病院・専門医療機関にご紹介します。
気になる脱毛斑、広い範囲の脱毛、お子さまの脱毛でご不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜13:00 | 月曜 診療あり | 火曜 診療あり | 水曜 診療なし | 木曜 診療あり | 金曜 診療あり | 土曜 診療あり | 日祝 診療なし |
| 14:30〜17:00 | 月曜 診療あり | 火曜 診療あり | 水曜 診療なし | 木曜 診療あり | 金曜 診療あり | 土曜 診療なし | 日祝 診療なし |
※ 最終受付は診療時間の30分前までとなります。
※ 美容皮膚科は完全予約制です。
※ 受診科目や院内での滞在時間にかかわらず同じ無料時間の駐車サービス券をご用意しています。駐車時間によっては、別途ご負担が生じる場合があります。
お急ぎの方は、お電話(092-403-3312)でもご予約・ご相談を承ります。 [休診日]水・日曜日・祝日
皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科 副院長 田代 朋子
経歴
- 山口大学医学部医学科 卒業
- 小倉記念病院 初期臨床研修
- 産業医科大学病院 皮膚科
- JCHO下関医療センター 皮膚科
- 九州労災病院 皮膚科
- 花水木クリニック 副院長
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本研究皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会