皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科|副院長 田代 朋子
主な経歴
- 山口大学医学部医学科 卒業
- 小倉記念病院 初期臨床研修
- 産業医科大学病院 皮膚科
- JCHO下関医療センター 皮膚科
- 九州労災病院 皮膚科
- 花水木クリニック 副院長
資格
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
関連施設での外来診療
- 小倉記念病院/戸畑総合病院/門司メディカルセンター/新小文字病院 など
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本研究皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
「手のひらや足の裏に膿のあるブツブツが繰り返しできる」「治ってもまた出てくる」「鎖骨や前胸部が痛む」
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、皮膚だけの病気ではなく、喫煙や扁桃炎・副鼻腔炎、歯の感染などが悪化に関わることがあります。
福岡市南区・大橋の花水木クリニックでは、皮膚科専門医が皮膚症状を評価し、必要に応じて禁煙のご相談、耳鼻咽喉科・歯科・整形外科・リウマチ科との連携を行います。
掌蹠膿疱症とは

掌蹠膿疱症は、手のひら・足の裏を中心に、膿が溜まったブツブツ(膿疱・のうほう)が繰り返し出る慢性の皮膚の病気です。
- 「人にうつる病気」ではありません
- 細菌感染とは違い、膿疱の中身は無菌(白血球の集まり)です
- 良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、年単位で付き合っていく経過をたどることが多い病気です
中年以降に発症することが多く、女性にやや多い傾向があります。喫煙との関連が指摘されています。
掌蹠膿疱症の症状
- 手のひら・足の裏に膿疱(黄色い膿のあるブツブツ)が出る
- 膿疱は数日でかさぶたになり、皮がむける
- 同じ部位に新しい膿疱が繰り返し出る
- かゆみ・痛みを伴うことがある
- 爪の変形を伴うことがある
- 鎖骨と胸骨の間(胸鎖関節)・脊椎などに痛みや腫れを伴うことがある(掌蹠膿疱症性骨関節炎)
関節の症状(鎖骨・前胸部・腰・首などの痛みやこわばり)を伴う場合は、整形外科やリウマチ科とも連携して評価します。
胸の圧迫感、息切れ、冷汗、強い胸痛、動悸を伴う場合は、心臓の病気の確認も必要です。当院では循環器内科とも連携して評価します。
皮膚疾患関連と自己判断せず、症状が強い場合は救急対応の医療機関へご相談ください。
掌蹠膿疱症の原因
はっきりした原因は分かっていない部分もありますが、複数の要因が関わると考えられています。
病巣感染
体のどこかに慢性の細菌感染(病巣感染)があると、それをきっかけに皮膚症状が悪化することがあります。
- 慢性扁桃炎
- 歯の感染(根尖性歯周炎・歯周病など)
- 副鼻腔炎
これらの感染源を治療すると、皮膚症状が改善することがあります。
歯科金属の関与
歯科金属の関与が検討されることもありますが、すべての方で金属除去が必要になるわけではありません。まずは歯周病や根尖病巣など歯性病巣の評価を優先し、必要に応じてパッチテストなどを検討します。
歯科金属の除去は、検査結果や歯科での評価を踏まえて慎重に判断します。
喫煙
喫煙者に多いことが知られており、禁煙が治療や悪化予防に役立つことがあります。
掌蹠膿疱症の検査・診断
掌蹠膿疱症は、症状の出る部位や膿疱の経過、繰り返しの有無を問診・視診で確認します。
足白癬・汗疱・乾癬・細菌感染などと見分けるため、必要に応じて真菌検査・細菌検査・皮膚生検などを行います。あわせて、悪化因子として次の点も確認します。
- 喫煙状況
- 扁桃炎・副鼻腔炎の有無
- 歯科治療の経過・歯科金属の有無
- 関節症状の有無
必要に応じて、内科・耳鼻咽喉科・歯科・整形外科などと連携します。
掌蹠膿疱症の治療法
掌蹠膿疱症の治療は、皮膚への治療と悪化因子の除去を組み合わせます。
外用療法
- ステロイド外用薬 — 炎症を抑える基本のお薬
- 活性型ビタミンD3外用薬 — 皮膚のターンオーバーを整える
- 配合外用薬 — 上記を組み合わせた配合薬
内服療法
外用療法などで十分に症状が抑えられない場合、PDE4阻害薬などの内服薬を検討することがあります。適応となるかは、症状の程度、これまでの治療歴、併存症、副作用リスクを確認したうえで判断します。
光線療法
当院ではエキシマライトによる光線療法を導入しています。手のひら・足の裏など、部分的な照射に適しています。
広い範囲への照射が必要な場合は、全身型の紫外線治療装置(NB-UVBなど)に対応する施設と連携します。
生物学的製剤
中等症から重症で、外用療法・内服療法などで十分にコントロールできない場合、生物学的製剤が検討されることがあります。
導入や継続投与は、薬剤ごとの適応、施設要件、導入元医療機関との連携状況により判断します。当院で対応できない場合は、対応可能な医療機関へご紹介します。
悪化因子の除去
- 禁煙 — 喫煙は悪化因子のため、ご希望に応じてサポートします
- 病巣感染の治療 — 扁桃炎・副鼻腔炎は耳鼻咽喉科、歯の感染は歯科と連携します
- 歯科金属の評価 — まず歯性病巣の評価を優先し、必要に応じて歯科でのパッチテスト・金属除去を慎重に検討します
「皮膚の治療」と「皮膚以外の要因への対応」を両輪で進めることが、長期のコントロールにつながります。
日常生活での注意点
- 患部を清潔にし、こすりすぎない
- 保湿を続ける
- 禁煙を検討する
- 歯科医院で定期的にケアを受ける(虫歯・歯周病の予防)
- ストレス・疲労を無理のない範囲で整える
よくあるご質問
掌蹠膿疱症は人にうつりますか?
うつりません。膿疱の中身は細菌ではなく、無菌の膿(白血球の集まり)です。
喫煙をやめれば治りますか?
禁煙だけで完全に治ると保証はできませんが、喫煙は掌蹠膿疱症の悪化因子の一つとされています。禁煙が症状の改善や治療の進めやすさにつながることがあります。
当院では禁煙のご相談を行っています。
関節が痛むのですが、関係はありますか?
掌蹠膿疱症では、胸鎖関節や脊椎などに痛みを伴うことがあります。ただし、胸の圧迫感、息切れ、冷汗、強い胸痛、動悸を伴う場合は、心臓の病気の確認も必要です。
症状に応じて循環器内科や整形外科・リウマチ科と連携して評価します。
歯科治療と関係するのですか?
慢性的な歯の感染や歯科金属が、掌蹠膿疱症の悪化に関わると指摘されています。まずは歯周病や根尖病巣などの歯性病巣の評価を優先し、必要に応じて歯科と連携してご相談します。
手のひら・足の裏に繰り返す膿疱でお困りの方、関節の痛みを伴う方、禁煙や病巣感染の評価もあわせてご検討の方は、お気軽にご相談ください。
強い胸痛・息切れ・冷汗を伴う場合は、皮膚疾患関連と自己判断せず、循環器内科または救急対応の医療機関にご相談ください。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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※ 最終受付は診療時間の30分前までとなります。
※ 美容皮膚科は完全予約制です。
※ 受診科目や院内での滞在時間にかかわらず同じ無料時間の駐車サービス券をご用意しています。駐車時間によっては、別途ご負担が生じる場合があります。
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皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科 副院長 田代 朋子
経歴
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- 小倉記念病院 初期臨床研修
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