皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科|副院長 田代 朋子
主な経歴
- 山口大学医学部医学科 卒業
- 小倉記念病院 初期臨床研修
- 産業医科大学病院 皮膚科
- JCHO下関医療センター 皮膚科
- 九州労災病院 皮膚科
- 花水木クリニック 副院長
資格
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
関連施設での外来診療
- 小倉記念病院/戸畑総合病院/門司メディカルセンター/新小文字病院 など
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本研究皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
「熱湯がかかった」「アイロンに触れてしまった」「湯たんぽで朝起きたら赤くなっていた」
やけどは、家庭内で起こりやすい身近なケガのひとつです。
やけどは最初の数分の応急処置でその後の経過が大きく変わります。適切な初期対応で、痛みや皮膚へのダメージを抑え、跡を残しにくくします。
ただし、やけどの深さ・範囲・部位によっては、色素沈着や瘢痕が残ることがあります。
広範囲のやけど・III度のやけど・顔/手足/関節/陰部のやけど・乳幼児や高齢者の重いやけど・電撃や化学熱傷は、応急処置のあと119番(救急要請)または救急対応の医療機関にご相談ください。当院では、外来で対応可能な小範囲のやけどを中心に、初期評価・処置・経過観察を行います。
福岡市南区・大橋の花水木クリニックでは、外来で対応可能な小範囲のやけどを中心に、初期評価・処置・経過観察を行います。深いやけど、広範囲のやけど、顔・手・足・関節・陰部など後遺症が残りやすい部位のやけど、電撃・化学熱傷が疑われる場合は、状態に応じて救急対応の医療機関や形成外科へご紹介します。
やけど(熱傷)とは

やけどは、熱・低温・化学物質・電気などによって皮膚やその下の組織が傷ついた状態をいいます。原因や深さによって経過と治療が変わります。
「軽いやけど」と思っていても、深さによっては跡が残ることがあるため、自己判断せず受診されるのが安心です。
受診の目安
患者さんの状態によって、相談先が異なります。次の2つに分けてご確認ください。
- 小範囲でも水ぶくれがある
- 赤み・痛み・腫れが続く
- 湯たんぽ・カイロなどによる低温やけどが疑われる
- 傷がじゅくじゅくする、膿が出る、赤みが広がる
- やけど跡や色素沈着が気になる
- 広範囲のやけど
- 皮膚が白い・黒い・硬い、痛みを感じにくいやけど
- 顔・手・足・関節・陰部のやけど
- 乳幼児・高齢者・糖尿病など基礎疾患がある方のやけど
- 火災・煙を吸ったあとの息苦しさ・声のかすれ・顔や鼻のすす
- 電撃熱傷・化学熱傷
- 強い痛みや、ぐったりする・意識がぼんやりするなどの全身症状
やけどの種類
温熱
最も多いタイプです。熱湯・蒸気・揚げ物の油・アイロン・暖房器具などで起こります。
低温
低温やけどは、40〜50℃台の熱源に長時間触れることで起こるやけどです。「熱い」と感じにくい温度でも、同じ部位に長時間触れていると深いやけどになることがあります。
- 湯たんぽ
- 電気あんか・電気カーペット
- カイロ
- ノートPCの底面の熱
とくに就寝中や、感覚が低下している方(糖尿病・高齢の方)は注意が必要です。深さがII度〜III度に達することもあります。
化学熱傷
強酸・強アルカリ・洗剤などの化学物質が皮膚に付着して起こるやけどです。
可能な範囲で汚染された衣類やアクセサリーを外し、大量の流水で洗い流してください。薬品名がわかる容器や説明書があれば持参し、救急対応の医療機関へご相談ください。
電撃熱傷
感電によるやけどです。皮膚の傷が小さく見えても、筋肉・血管・神経・心臓などに影響が及んでいることがあります。
感電後は自己判断せず、救急対応の医療機関へご相談ください。
やけどの深さと症状
やけどは深さによって4段階に分けられます。
I度(表皮まで)
- 赤くなる、ヒリヒリする
- 水ぶくれはできない
- 数日でよくなる
浅達性II度
- 水ぶくれができる
- 強い痛みを伴う
- 1〜2週間でよくなることが多く、跡が残りにくい
深達性II度
- 水ぶくれができる、または破れている
- 痛みは浅達性より弱いことがある
- 治るまでに時間がかかり、跡が残ることがある
III度
- 皮膚が白く・黒く・皮のようになる
- 痛みを感じにくい(神経まで損傷)
- 自然治癒が難しく、形成外科などでの専門的治療が必要
III度・広範囲・関節や顔のやけどは、当院では対応せず、適切な医療機関を速やかにご紹介します。
やけどの応急処置
やけどをしたら、まず「冷やす」ことが何より大切です。
すぐに行うこと
- 流水で冷やす — 小範囲のやけどは、水道水などの流水で15〜30分を目安に、痛みが和らぐまで冷やします
- 氷・保冷剤を直接当てない — 凍傷を起こすことがあります。流水で十分です
- 服の上からでもOK — 服の下のやけどは、無理に脱がさず服の上から冷やしてください(皮膚がはがれることがあります)
- 水ぶくれは破らない — 自然のバリアになるため、つぶさず、清潔なガーゼやラップで覆って受診してください
- 自己判断で消毒・軟膏を塗らない — 民間療法(味噌・アロエなど)も悪化のもとになることがあります
乳幼児・高齢者・広範囲のやけどでの注意
長時間全身を冷やし続けると低体温になることがあります。冷却しながら、早めに救急対応の医療機関へご相談ください。
化学熱傷の応急処置
可能な範囲で汚染された衣類やアクセサリーを外し、大量の流水で洗い流してください。薬品名がわかる容器や説明書があれば持参し、救急対応の医療機関へご相談ください。
電撃熱傷の応急処置
皮膚の傷が小さくても、内部に損傷が及んでいることがあります。感電後は自己判断せず、救急対応の医療機関へご相談ください。
検査・診断
主に視診で、深さ・範囲・部位を確認します。
- 受傷からの経過(時間・温度・接触時間)を詳しくお聞きします
- 部位と深さによって治療方針が大きく変わります
- 必要に応じて感染兆候の評価を行います
治療法
やけどの深さ・範囲・滲出液の量・感染の有無を確認し、外用薬や創傷被覆材を選択します。
- I度など浅い炎症 — 保護・保湿を中心に、必要に応じて炎症を抑える外用薬を短期間使用することがあります
- II度のやけど — 創傷被覆材や外用薬を用い、傷が乾きすぎず、かつ過度に湿りすぎない状態を保つように処置します
- 感染が疑われる場合や深いやけど — 抗菌作用のある外用薬や内服薬を検討します
- 痛み止め — 必要に応じて使用します
深いやけど(深達性II度以上)・広範囲・III度・特殊な部位は、形成外科や救急対応の医療機関にご紹介します。
やけど跡について
やけどの跡は、深さや治療経過によって残ることがあります。
- 色素沈着(茶色く残る) — 数ヶ月〜1年程度でうすくなることが多い
- 白い跡(脱色素) — 残ることがある
- 盛り上がった跡(瘢痕・ケロイド) — 体質や部位による
やけど跡が気になる場合は、傷が十分に落ち着いてからご相談ください。跡の状態に応じて、保険診療または自費の治療をご提案します(自費の場合は費用・リスクを事前にご説明します)。
日常生活での予防
- 就寝時の湯たんぽ・電気あんかは、布で包む・布団から外す・タイマーを使う
- 電気カーペット・ホットカーペットは長時間直接座らない
- 感覚が低下している方(糖尿病・高齢の方)はとくに低温やけどに注意する
- 調理中の油はね・蒸気・取っ手の向きに注意する
- お子さまの手の届く場所に熱湯・ポット・アイロンを置かない
よくあるご質問
やけどは何科を受診すればよいですか?
小範囲のやけどや水ぶくれ、低温やけどは皮膚科で相談できます。
広範囲、深いやけど、顔・手・足・関節・陰部、電撃・化学熱傷は救急対応の医療機関へご相談ください。
水ぶくれは破ってよいですか?
ご自身で破らないでください。
水ぶくれの大きさや部位、感染の有無を確認し、医療機関で必要に応じて処置します。
やけどは何分くらい冷やせばよいですか?
小範囲のやけどは、水道水などの流水で15〜30分を目安に、痛みが和らぐまで冷やします。
氷や保冷剤を直接当てると凍傷の原因になることがあるため避けてください。
乳幼児・高齢者・広範囲のやけどでは、長時間冷やし続けると低体温になることがあります。
やけど跡は残りますか?
深さ・範囲・部位によって異なります。
浅いやけどでは色素沈着が残ることがあり、深達性II度以上では瘢痕・拘縮・ケロイドが残ることがあります。
適切な初期対応と処置が、跡を残しにくくする助けになります。
子どものやけどはどうすればよいですか?
お子さまのやけどは、大人と比べて深くなりやすく、広範囲では流水冷却による低体温のリスクもあります。
応急処置(流水冷却)をしながら、早めに医療機関へご相談ください。
広範囲・顔・関節・陰部のやけどは救急対応の医療機関へご相談ください。
やけどは、まず流水で15〜30分冷やしてから、できるだけ早く受診をご検討ください。広範囲・深いやけど・電撃・化学熱傷は、救急対応の医療機関へご相談ください。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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| 9:00〜13:00 | 月曜 診療あり | 火曜 診療あり | 水曜 診療なし | 木曜 診療あり | 金曜 診療あり | 土曜 診療あり | 日祝 診療なし |
| 14:30〜17:00 | 月曜 診療あり | 火曜 診療あり | 水曜 診療なし | 木曜 診療あり | 金曜 診療あり | 土曜 診療なし | 日祝 診療なし |
※ 最終受付は診療時間の30分前までとなります。
※ 美容皮膚科は完全予約制です。
※ 受診科目や院内での滞在時間にかかわらず同じ無料時間の駐車サービス券をご用意しています。駐車時間によっては、別途ご負担が生じる場合があります。
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皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科 副院長 田代 朋子
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